鵞足炎の治療にテーピング・ストレッチ・サポーターは必要?

pes-anserinus-flame

「膝の関節よりも少し下の内側が痛い…」
そんな特徴的な症状がでる鵞足炎。

病院に行ってもレントゲン検査で異常がない。と言われることも少なくなく
適切な対処を受けていない人もいます。

この記事では、鵞足炎の改善に重要な事を書いていきます。

鵞足炎の症状が出る人の多くは、治りにくいと考えている人が多いですが
実は、そんなに治るのは難しくはないんです。

治すために重要なことは

  • 鵞足炎について正しい知識を知る。
  • 治らない治療を止める。
  • 本当に治さないとダメな筋肉を知る。

この3つを変えれば、比較的早くに改善できます。
これが出来ていないから、鵞足炎が治っていないだけです!

何も難しくないです。
出来ないことを難しいと考えないでください。

私も全ての鵞足炎を治せるわけではないですが
そんな時ほど、ワクワクしています。

では、最初のステップ!
鵞足炎の正しい知識を知ってください。

鵞足炎(がそくえん)とは

縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの筋肉がスネの骨に付く場所を鵞足といいます。
この3つの筋肉はスネの骨に付く場所は近い場所ですが走行が違います。

  • 縫工筋は骨盤の外側
  • 薄筋は骨盤の内側
  • 半腱様筋は骨盤の後側

と走行が違うのでストレスがかかりやすい場所になります。

鵞足炎の痛みの出るメカニズムは大きく2種類あります

  1. 鵞足につく筋肉が骨を引きちぎろうと痛みが出ている。
  2. 鵞足と骨の摩擦を減らすための滑液包が炎症を起こしている

どちらも鵞足に対してストレス(負担)がかかることで起こっていると考えられています。
実際に、鵞足に付く筋肉はカチカチに固くなっていますが
なぜ、固くなったのか?考えないといけません。

多くの人は、鵞足炎になる原因はスネの骨に付く太ももの筋肉が
固くなって起こっていると思っていますが、そんなに簡単ではありません。
本当の黒幕は、他にあります…。

その黒幕は、鵞足につく筋肉と筋膜で繋がっている筋肉です。

鵞足炎と似た症状

鵞足炎と同じように膝の内側に痛みが出るものがあります。
簡単に見分けられるものが多いので確認しましょう。

  • 内側側副靭帯損傷
  • 内側半月板損傷
  • タナ障害
  • 変形性膝関節症

この4つが鵞足炎と同じように膝の内側に痛みを出すことが多いです。

鵞足炎の治らない治療を止める

no-good

鵞足に付く筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が
固くなっている原因を考えずに言われている対処療法になります。

鵞足につく筋肉のストレッチをする

「筋肉が固くなっているなら、ストレッチでしょ!」と思うかもしれませんが
さらに鵞足にストレスを加えることになるので避けましょう。

鵞足炎でストレッチをする?
鵞足が筋肉に引っ張られて起こっているのに、さらに引っ張る事になります。

鵞足炎に安静は有効?

走っている人が走らないように安静にしていると
一時的に鵞足炎の症状は軽減しているように感じます。

ですが、また走り始めると痛みが再発してきます。
黒幕の原因が改善されていなければ、ほぼ確実に痛みが出てきます。

筋トレをすれば鵞足炎は治る?

これも面白い考え方なのですが
筋力が弱いから痛みが出ている?

半分正解なんです。
けれど、無理な筋トレをする人が多いです。

人の骨格は決まっています。
筋肉は鍛えれば、ある程度強くなり大きくなります。
ですが、筋肉を支える骨や関節・靭帯などは強くはなりません

筋肉を鍛えれば、骨にかかるストレスを増やす事になるので
鵞足炎が悪化する可能性が高いです

アイシングは鵞足炎になったらした方がいい?

炎症が起こっているから、冷やさないといけないよね?
と思うかもしれませんが

対処的にアイシングは効果があると思います。
しかし、炎症が強い時だけです。

炎症反応は、発赤・発熱・疼痛・機能障害がある場合です。

氷嚢を直接、鵞足に当てても冷たさがイヤじゃない。
気持ちいい感じ、などの場合はアイシングが必要になります。

逆に、氷嚢を直接当てて飛び上がるほど冷たく感じる場合は
アイシングをしていると血液循環が悪くなり治るのが遅くなります。

アイシングの仕方は、
1,患部に直接10分くらい、保冷剤や氷のうを当てる。
2,1時間くらい間隔を空けて、再度冷たいか確認する。

サポーターをすれば鵞足炎は治りやすい?

スポーツ用品店に行けば、膝痛専用のサポーターが売っています。
多種多様なサポーターが出ています。

確かに、つけている時は安心感があると思いますが
患部に圧迫を加える事で血液循環が悪くなることを考えて下さい。

特に、運動している時は必要不可欠です。
締め付けがキツくなくても避けるほうが良いと思います。

どんなテーピングをすれば鵞足炎が治るの?

鵞足に付く筋肉が骨にストレスをかけて鵞足炎になる。

そう聞くと、
鵞足に関係する縫工筋・薄筋・半腱様筋にテーピングを貼ればいい!
と思うかもしれませんが、

それでは鵞足炎は治りません。

鵞足を構成する筋肉が固くなる本当の原因を無視して
ただ筋肉にテーピングをしても効果はイマイチです。

痛いから、痛み止めを飲みながら運動している…。

これ、来院される人に多いんですよね。
多くの人は、良くないのは分かっているけれど

他に、「どうしていいのか?」
分からずに薬や注射をしている。

薬を飲んで痛みが分かりにくい状態で
体を動かしていると余計に鵞足炎が酷くなることもあります。

どこをマッサージをすれば鵞足炎は治るの?

先程から、鵞足につく筋肉が固くなっている。
だからと言って、その固くなっている筋肉を直接マッサージしても

鵞足炎は治りません。

鵞足炎の黒幕である、鵞足につく筋肉と筋膜で繋がっている筋肉を調整してあげないと
鵞足の負担は減りません。

鵞足につく筋肉が固くなる原因はコレだ!

大きく分けて2つです。

  • 足首の傾きが鵞足につく筋肉を固くさせる
  • 鵞足につく筋肉と筋膜で繋がっている筋肉の働きが悪い

足首の傾きが鵞足につく筋肉を固くさせる

鵞足炎になりやすい人の特徴でX脚の人と言われています。
X脚になると、膝の内側は伸ばされて鵞足部分を引っ張って炎症は起きそうです。

問題は、X脚だけでなく足首にあります。
専門用語になるんですが、過回内と呼ばれています。

足首を後ろから見たときに、踵が内側に傾いている状態です。
偏平足も同時に起こっている人がほとんどです。

過回内になっているのを改善させることは、たぶん無理と思います。
一時的に、インソールやテーピングで出来たとしても

外すと、また過回内になるので
根本的に改善が出来ているとは思いませんし、

過回内だけで、鵞足炎になっているわけではないんです。

過回内だけで、鵞足炎になっているんじゃない
過回内の人でも、鵞足炎になっていない人もいるんです。

鵞足につく筋肉と筋膜で繋がっている筋肉の働きが悪い

  • 鵞足炎になるか?鵞足炎にならないか?
  • 鵞足炎が治るか?ならないか?

重要なポイントです。

鵞足にかかる負担が多いから鵞足炎になっている。
鵞足にかかる負担を減らせれば鵞足炎は改善します。

結論を言うと、
痛い鵞足ばかりに気を取られていると治りません。

鵞足に付く筋肉は単体で動いているわけではありません。
次の図を見てください。

pes-anserinus-flame-therapy-muscle

鵞足に付く筋肉は太ももだけではなく、
骨盤の内側を通って横隔膜・首の方まで筋膜で繋がっています。

筋膜は繋がっていて鵞足炎の人それぞれ、原因になっている筋肉は違います。

私の経験ですが、
鵞足炎の人は腸骨筋の働きが悪くなっていることが多いです。

鵞足炎が治らない人ほど、痛い膝ばかりを治そうとしますが
黒幕は痛みのある場所から遠い場所にいます。

黒幕の筋肉の調整がしっかり出来れば
鵞足にかかるストレスも減ります。

1日も早く鵞足炎が治るのと良いですね!